ロギーの系譜学』(第一部)を公にした。之はイデオロギー理論の近世に於ける発達史を辿る目的のもので、マルクス乃至エンゲルスと直接には関係のない時代を取り扱った部分であり、やがて、公にされる第二・第三・部ではフォイエルバハから始めて、マルクス・エンゲルス、及びその後のイデオロギー理論の発達を追跡しようとするものである。
新明教授は、正統派的(?)なマルクス主義者ではあるまい。他の二人の共同著者も亦そうだろうと思う。それにも拘らず、イデオロギー理論の歴史的[#「歴史的」に傍点]な追跡は、一二の視角の小さな洞察の乏しい文献を外にしては、マルクス主義者によっても組織的に遂行されていないのではないかと思うが、恰もこの書物の著者達は、この欠陥を埋め合わせるために、この仕事に取りかかったように見えるのである。
だから吾々は之を批判するよりも先に、之を紹介[#「紹介」に傍点]することを先にしなければならないわけで、客観的な必要から云っても、又この仕事の功績に対する敬意から云っても、そういう順序にならなければならないのである。
私はすでに『東京朝日新聞』でこの書物を紹介した(次項)。だから紹介として
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