読書法
戸坂潤
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)反対者《オッポーザン》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#ローマ数字1、1−13−21]
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)あの 〔Discours de la Me'thode〕 である
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
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目次
読書法
序に代えて
※[#ローマ数字1、1−13−21] 「読書法日記」
1 読書の自由
2 譬喩の権限
3 耕作農民の小説
4 「文化的自由主義者」としてのA・ジード
5 宮本顕治の唯物論的感覚
6 コンツェルン論の「結論」
7 科学が文章となる過程
8 古典の方が却って近代的であること
9 歴史哲学の一古典
10[#「10」は縦中横] 『日本科学年報』の自家広告
11[#「11」は縦中横] 心理と環境
12[#「12」は縦中横] 「外国人」への注意書
13[#「13」は縦中横] 古本価値
14[#「14」は縦中横] 文化が実在し始めた
15[#「15」は縦中横] 科学主義工業に対して
※[#ローマ数字2、1−13−22] 論議
1 現代文学の主流
2 哲学書翻訳所見
3 世界文学と翻訳
4 作文の意義
5 『本邦新聞の企業形態』に就いて
6 易者流哲学
7 岩波文庫その他
8 現代哲学思潮と文学
9 デカルトと引用精神
※[#ローマ数字3、1−13−23] 「ブック・レヴュー」
1 『近代唯物論』
2 『小説の本質』
3 『文学と趣味』
4 『唯物恋愛観』
5 『統計学と弁証法』
6 『ファシズムの諸問題』
7 『芸術とヒューマニズム』
8 『日本文学の世界的位置』
9 『世界哲学史』
10[#「10」は縦中横] 『自然弁証法』
11[#「11」は縦中横] 『時間意識の心理』
12[#「12」は縦中横] 『ソヴェート旅行記』
13[#「13」は縦中横] 『昼夜随筆』
14[#「14」は縦中横] 『人間の世界』
15[#「15」は縦中横] 『ファシズムの社会観』
16[#「16」は縦中横] 『日本歴史読本』
17[#「17」は縦中横] 『科学的精神と数学教育』
18[#「18」は縦中横] 『フランス現代文学の思想対立』
19[#「19」は縦中横] 『農村の工業と副業』
〔付一〕ジードの修正について
〔付二〕「科学主義工業」の観念
※[#ローマ数字4、1−13−24] 書評
1 マルクス主義と社会学
2 非常時の経済哲学
3 『イデオロギーの系譜学』
4 再び『イデオロギーの系譜学』
5 『唯物弁証法講話』
6 『現代宗教批判講話』
7 『現代哲学辞典』
8 『人間の世界』を読む
9 朗らかな毒舌
10[#「10」は縦中横] 『日本教育の伝統と建設』
11[#「11」は縦中横] 『科学的精神と数学教育』
12[#「12」は縦中横] 社会・思想・哲学・の書籍について
※[#ローマ数字5、1−13−25] 余論
1 ブック・レヴュー論
2 読書家と読書
3 論文集を読むべきこと
4 如何に書を選ぶべきか
5 論文の新しい書き方
6 校正
7 翻訳について
8 篤学者と世間
〔付〕最近のドイツ哲学の情勢を中心として
[#改丁]
序に代えて
「読書法」という題は、本当を云うとあまり適切なものとは思われない。「ブック・レヴュー」という題にしたかったのだけれども、三笠書房主人の意見を容れて、この題にしたのである。私はこの本が、読書術の精神を教訓する本ででもあるかのように受け取られはしないかと心配している。内容は全く、色々の形と意味とに於けるブック・レヴューと、之に関係した少しばかりのエセイとからなっている。
ではなぜ、こんなやや風変りな書物を出版するのか。簡単に云って了えば、ブック・レヴューというものの意義が可なり高いものでなければならぬということを、宣伝するために、特にブック・レヴューを主な内容とするこういう単行本を少し重々しい態度で、出版して見る気になったの
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