分析に代る[#「代る」に傍点]信念や信仰だ。処が日本の場合、日本民族生活と日本の政治形態との特有に頑固な結合が、この哲学の内容の第一テーゼとなるのである。この哲学は或る古神道的なものから出来ている。いやそれ以外に本質上哲学的なものは含まれていない。
ただそれが外来の哲学用語で書かれたり、国粋主義的用語や人工的な速製用語法で書かれたりする、という区別があるだけだ。之は日本の今日最も通俗で卑俗な理想であり、哲学であり、又日本に於て支配権を付与したがられている支配的哲学だが、夫が一種の神道的神学のものであることは、知れ過ぎる程知られていることだ。今、ただ注意すべき点は、この哲学が他ならぬ日本ファシズム哲学だということであって、その非合理主義が、この日本ファシズム哲学なるブルジョア哲学(その意味はすでに述べた)とその宗教振りとを、結びつけているということだ。
かかる形のブルジョア観念論の宗教化を、模倣するものが所謂新興(インチキ)宗教の多数であることは、もう少し注目されてもいい点ではないかと思う(大本教・ひとのみち・など)。あそこに古神道的神学が働いていたとすれば、ここでは夫の代りに各派神
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