新興宗教に数えることが出来て便利である。だが科学的知識が豊富だったり、或いは又そのために科学に対して懐疑を有てる程に偉い筈の現代インテリが、「迷信」や「インテリ宗教」を代表者とするような新興宗教につけ入られるということは、少し辻褄が合わないようにも思われる。
 現代の宗教運動は現代インテリと直接関係があるのではなくて、実は現代の小市民層に直接関係しているのだ。そこで「ひとのみち」に見られるような、あまり上品でない教義や行為が、最も有力になるわけなのである。その徹底した家庭的エロティシズムなどはたしかにインテリ向きではなくて、小商人向きなのである。それから「生長の家」は本を読むことが大事な契機になっているし、精神主義的ロジックも学者の如くではなく権威あるものの如くに中々鋭いから、少なくとも相当教育があるか又は相当頭がなくては這入りにくい。之は確かに或る層のインテリに向いている。処が指導者谷口が、精神治療を行った実例を枚挙するのを見ると、いずれも近代生活をなし得る程度の小市民の日常生活からの引例なのである。お神さんや女房はあまり出て来ないが、良家のマダムは沢山出て来る。子供の学校の成績や入
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