フとして発達した。之が自然科学の歴史的発展であり、その論理方法の発達なのである。従って自然科学は、今日でもなお哲学的世界観によって[#「よって」は底本では「よつて」]指示され動機づけられて、そして之によって意識的に促進されたり阻害されたりしていると共に、同時に又夫々の哲学的世界観を具体的にし、豊富にし、之を確固にし進展させるに重大な寄与をなしている。
観念論的哲学の世界観が、ブルジョア文化圏に於て一半の勢力を占めている国々に於ては、物理学者や生物学者達が、如何に観念論的な自然科学的「結論」を導き出しているかを見るがよい。曰く物質の消滅・因果律の否定・活力説・神秘的な形を取った全体説など、之によって自然科学の科学的発達は名目上阻害され、廻り途をしなければならなくされている。そしてこの自然科学的「事実」が如何に又観念論的世界観の支柱となりつつあるかも見ればよい。曰く唯物論の陥落・自然科学乃至科学の無能・必然性の否定、信仰主義等々。之によって世界観そのものが歪曲され、例えば社会科学的認識などが極度に妨害されるのである。――処が実は、この自然科学的「事実」や「結論」は之を唯物論的にありのまま
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