als strenge Wissenschaft, Logos, Bd. I. S. 305)。
[#ここで字下げ終わり]
概念の分析の源泉として意識現象[#「意識現象」に傍点]が択ばれる場合。現象学が夫である。「本質の照観に於て把捉された本質[#「本質」に傍点]は、少くとも可なりの程度にまで、固定した概念として定着される*。」このような本質概念を通じて、即ち本質の照観に溶け入るべき概念的な言葉の意味を通じて、現象は記述されるのである**。現象の記述は従って、種々の本質概念[#「概念」に傍点]の間の関係を決定する処の一つの分析[#「分析」に傍点]であるから、之を或る意味に於ける概念の分析[#「概念の分析」に傍点]と呼ぶことは出来るであろう。それは吾々の概念の分析と同じであるか。実際、本質概念[#「概念」に傍点]は――但しその概念の分析ではない――吾々の概念と一応同じに考えられるであろう。と云うのは、第一にこの概念は決して構成的概念である理由を有たない。本質を不変にして一般的なものと考えるにしてもそれが所謂概念――構成的概念――であることにはならない。ただ把握的概念と構成的概念との
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