ノ傍点]する。資本主義社会・ブルジョア社会は、自分の特有な特色として、商品世界を抽出[#「抽出」に傍点]するのである(商品でない処の事物がいくらでもあるということは、この社会の総括的特徴[#「総括的特徴」に傍点]が商品社会だということを何も妨げはしない)。之は歴史がその過程を通じてブルジョア社会にまで具体化[#「具体化」に傍点]して来た、その結果、必然的にそれ自らに施す処の抽象[#「抽象」に傍点]・自己分析[#「自己分析」に傍点]である。吾々が今、社会の、即ちブルジョア社会の、分析を始めるためには、――そして分析とは常に抽象である――、だから、この商品という抽象物を、吾々の行なう分析(抽象)の手懸りとする他はないのである。吾々の分析は、かくて、社会の歴史が現在に於て示している自己抽象[#「抽象」に傍点](商品の抽出及びそれに続く一切のもの)に従うことによって初めて、客観的な社会の現在段階に於ける具体的[#「具体的」に傍点]連関を認識に迄反映することが出来る。一般に吾々は、こうやって初めて、分析という抽象[#「抽象」に傍点]を用いることによって却って認識を具体[#「具体」に傍点]化するこ
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