ッである。
 だがこの意識は、単に無条件に理解された限りの意識ではなくして、社会の夫々一定の[#「夫々一定の」に傍点]物質的下部構造によって制約された限りの、社会の夫々一定の[#「夫々一定の」に傍点]意識でなくてはならなかった。それは夫々の意識形態[#「意識形態」に傍点]――観念形態[#「観念形態」に傍点]――であると言うべきである(こうした意識形態・観念形態としての社会の上部構造は一般にイデオロギー[#「イデオロギー」に傍点]と呼ばれている。――ここに文化科学[#「文化科学」に傍点]の一応の領域がある)。
 イデオロギーは併し、何も政治や法律に限らない、社会に存在する一切の意識・観念の形態は凡て、イデオロギーとして理解されることによって、初めて相互の連関を統一的に理解されることが出来る。吾々は政治制度や法律に対して、之から一応区別せねばならない処の他群のイデオロギーを持っている。道徳・宗教・科学乃至哲学・芸術等を。之等の所謂文化[#「文化」に傍点]も亦、一つの上部構造として、終局に於て[#「終局に於て」に傍点]社会の下部構造から、物質的な生産諸関係から、決定されたものとして理解されね
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