ノもなるが、本当の個人である各個人[#「各個人」に傍点]にとっては、その意志の自由とは独立に発達する。この生産手段は超個人的に、社会的に、客観的[#「客観的」に傍点]に、歴史的発展をなすものとして、言い表わされねばならない。之によって決定される生産力は、単にその材料が物理学的(例えば機械・道具・工場)乃至生物学的(人間的労働力)物質[#「物質」に傍点]を根柢としているからばかりでなく、又今言った客観的[#「客観的」に傍点]だという意味からも、物質的[#「物質的」に傍点]でなければならないわけである。生産力は一つの唯物論的[#「唯物論的」に傍点]概念でなくてはならない。
 この物質的な生産力の与件は、社会に於ける一定の生産様式[#「生産様式」に傍点]を造り出し、この生産様式がそれに対応する一定の物質的生産諸関係[#「物質的生産諸関係」に傍点]をなり立たせる。この生産諸関係が、所謂経済[#「経済」に傍点]関係と呼ばれる機構の本質であり、それが社会関係[#「社会関係」に傍点]の基礎建築・下部構造をなす。ここに社会の物質的地盤[#「物質的地盤」に傍点]が横たわる。――経済学[#「経済学」に傍点
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