Rと社会との自然史的連関づけの仕事は、他ならぬ労働の役割[#「労働の役割」に傍点]だったのである*。自然が発展して人間的社会にまで上昇するのは、つまり猿から人間を区別するものは、労働(生産の又生産手段生産の)なのである。そしてこの労働の諸手段の体系が技術的なるもの[#「技術的なるもの」に傍点]であることはすでに述べた。であるから自然と社会との自然史的連関[#「自然史的連関」に傍点]は、この技術的なるもの(便宜上[#「便宜上」に傍点]「技術」と呼んでおく――但し夫が正確でないことに就いては前を見よ)を介して成り立つ。従って又、自然が社会の内にとり入れられるのは、正にこの技術によってなのである。自然は社会に存在する技術によって部分的に順次にマスターされる。だから自然と社会との云わば社会的な[#「社会的な」に傍点]連関も亦、この技術を介して与えられる。――自然科学の弁証法としての自然弁証法に含まれる例の社会的規定性・イデオロギー性も亦実は、この技術と離れては考えられない。
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* エンゲルス「猿の人間への進化における労働の役割」(エンゲルス『自然弁証法
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