傍点]と呼んでもいいだろう)。最後に之を見よう。
[#改段]

  六 科学的世界


 科学が実在を認識(=模写・反映)する最後の段階、その総結果、夫が科学の「世界」、科学的世界[#「科学的世界」に傍点]である。之は科学的諸世界像の統一のことであり、科学的世界観の客観的内容のことである。実在そのものが唯一無二の世界である通り、之も亦唯一無二のものでなければならぬことが、その理想である。客観的真理[#「客観的真理」に傍点]の内容が之だからである。――処が、存在が自然と歴史的社会とに区別されるように(そして区別の実在的根拠とその連関とをすでに述べた)、科学も亦自然科学と社会科学(之には歴史科学其の他が含まれる)とに、根本的に区別されねばならぬ。その所以も亦すでに述べた。そこで科学的世界も亦、自然科学の夫と社会科学の夫とに、一応根本的に区別されることが出来る。前者の特徴を云い表わすものが自然弁証法[#「自然弁証法」に傍点]で、後者の特徴を云い表わすものが史的唯物論[#「史的唯物論」に傍点](唯物史観)である。
 自然弁証法と史的唯物論との連関は、他ならぬ唯物弁証法[#「唯物弁証法」に傍点]
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