。――処でこの方法としての弁証法的論理は、科学と実在との関係に就いて述べた処に従って、実は実在乃至対象そのものの根本性質に照応するものでしかなかった。それであればこそ、この方法による科学が、その真理性を受け取り確保することが出来るのだった。――科学の一般的方法[#「一般的方法」に傍点]は(唯物)弁証法である。
以上が実在の模写に於ける科学的認識構成[#「認識構成」に傍点]の重な一半(科学の方法という)である。科学的認識構成の他の副次的な一半は(併し之とても理論的にも実際的にも右に劣らず重要なのだが)、科学の社会的歴史的根本制約[#「科学の社会的歴史的根本制約」に傍点]・そのイデオロギー性質[#「イデオロギー性質」に傍点]であった。
実在[#「実在」に傍点](対象[#「対象」に傍点])――方法[#「方法」に傍点]――イデオロギー[#「イデオロギー」に傍点]、この三者の云わば相乗積は、科学の世界、科学のもつ科学的世界[#「科学的世界」に傍点]、である。実はそこまで行って科学の方法も、その目的を果すのである。――で、吾々は科学的世界を取り上げる前に、「科学と社会」との関係を、見なければな
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