ヘ之を簡単なために、科学的批評[#「科学的批評」に傍点]と呼ぶことが出来る。
処で之は諸科学に於ける批評と実証との連関であるが、之を再び、一般に文化イデオロギー――文芸や科学――に於ける両者の連関にまで、一般化して引きもどせば、科学的批評の概念はそれだけ一般化される。実際人々は、文芸に於ても、「科学的批評」の問題を有っているだろう。
今、こういう操作によって取り出された科学的批評[#「科学的批評」に傍点]の概念こそ、イデオロギーの実証的モメントと批評的モメントとの連関、即ち又アカデミズム的契機とジャーナリズム的契機との連関の、最も特徴的な場合に外ならない。云わばそれは、アカデミズムとジャーナリズムとの数学的相乗積なのである。――ジャーナリズムのイデオロギー的機能とアカデミズムの夫とは、このような形態で以て連関するのを特徴的な場合とする。
さて、批評という言葉は実はどのような意味にでも用いることが出来るが、夫が科学的[#「科学的」に傍点]批評であるためには、批評は一定の価値評価[#「価値評価」に傍点]を結果する処の批判[#「批判」に傍点]でなければならない。そうでなければ批評は単
前へ
次へ
全378ページ中95ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
戸坂 潤 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング