Iである限り、決して無益ではない。だが吾々は今、このような史観が一般にどのような欠陥を有つか、それが又どのような社会的勢力と結合しているか、又それからル・ボン自身がどのように俗流的な無責任な結論を引き出だすか、などに就いて語る必要を有たない。問題は、社会心理学[#「社会心理学」に傍点]という科学が、このような場合――意識から出発する場合(そうでない場合もあった筈であるが――前と後とを見よ)――如何に観念論的歴史観[#「観念論的歴史観」に傍点]に到達せねばならないかを、この代表的な社会心理学者ル・ボンに於て見ることが出来る、という点に存在する*。
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* ル・ボンの『群衆心理学』は最も重大な古典的文献であるが、それに対する批評も亦決して少なくない。それに就いては 〔G. Mu:nzner, Oeffentliche Meinung und Presse〕 を見よ。
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(この場合に於ける社会心理学なるもの――そして之は何もル・ボンだけの社会心理学に限られてはいない――の、科学としての性格は、だからすでに明らかである。人々は従っ
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