ナある。この潜在意識を暴露したものがヘーゲルの利益社会(〔bu:rgerliche Gesellschaft〕)の概念であったのである。さてこのブルジョア社会の概念――決してそれは社会一般[#「一般」に傍点]の概念ではない――こそが今日、社会概念一般の標準をなしその代表者[#「代表者」に傍点]となっている。今日、普通行なわれている諸々の社会概念は大抵、ブルジョア社会の外へ出でずにその埒内で理解された処の、即ちブルジョア的に理解された、社会概念なのである。それはブルジョア社会を直ぐ様社会一般にまで永遠化すか、そうでなければ、ブルジョア社会以外の社会をブルジョア社会のモデルに従って把握しようとする。社会一般は今日、多く、ブルジョア社会になぞらえられてのみ考えられる。
意識の方はどうか。意識自身の歴史的発生は今は問題になるまいが、意識の概念の発生は前にも云った通り、アウグスティヌスに置かれている。併しここで意識と考えられるものは神にまでつながる人間の内面性[#「内面性」に傍点]に他ならない。処が今日の諸意識概念の一般的な特色は、この人間の内面性を更に自我[#「自我」に傍点]にまで結び付ける
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