nを帯びた、事物を略々意味する。
[#ここで字下げ終わり]
 蓋し問題の選択はその問題の解決を目的とする。そして問題の解決とは、問題が常に歴史社会的存在であるから、歴史的社会の或る必要[#「必要」に傍点]を充たすことに外ならない。解決する必要のない問題は問題ではないからである。であるから問題と解決とは、社会の歴史的必然[#「必然」に傍点]――それは取りも直さず歴史的社会の必要[#「必要」に傍点]・要求[#「要求」に傍点]となる――を受け容れ、そして之を解きほごし、かくすることによって新しい必然を呼び起こす処の、一つの歴史的過程であるであろう。之によって社会の歴史的運動の一つが茲に展開されるのである。故に問題の選択はかかる歴史的運動に寄与すべく行われなければならない。かかる歴史的使命を有った問題のみが選択されねばならない。性格的な問題[#「性格的な問題」に傍点]が選択されねばならない[#「ねばならない」に傍点]所以である。――選択されねばならないというこの当為[#「当為」に傍点]は併し乍ら、ただ選択しようとする個人[#「個人」に傍点]に対して吾々が関心を有つ時に限って、効果を有つことの出
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