フような理論は成程立場[#「立場」に傍点]に就いては批判的であろう、問題[#「問題」に傍点]に就いては併し依然として没批判的であることを妨げない。――吾々が立場の概念よりも問題の概念を採ろうとする現実的な必要は茲に重ねて明らかではないか。
 問題から立場への移行が普遍化[#「普遍化」に傍点]であることは、更に、立場が問題の絶対化[#「絶対化」に傍点]を意味する場合を説明する。特殊は他の特殊によって置き換えられる可能性を有つ点に於て、相対的であると云うことが出来る。然るに普遍者は常に唯一であるから、他によって置き換えられないと云う意味に於て絶対的と考えられる。この意味に於て普遍化は絶対化なのである。処が問題から立場への移行は普遍化であったから、この移行は又絶対化でなければならない。それ故、問題の位置に人々が止る限り、問題は相対的なのであるが、その問題が、もはや問題ではなく一旦立場となるならば、その立場が絶対的である以上、この立場としての問題は絶対的となる。従って問題を問題としてではなくして立場として理解する人々は、おのずから絶対的な問題[#「絶対的な問題」に傍点]の存在を信じようとするで
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