一定形態を以て形態的[#「形態的」に傍点]には、一定の総体[#「一定の総体」に傍点]として統一あるものの性質としては、その意味で原理的[#「原理的」に傍点](per se)には、歴史的社会的制約を蒙ることが出来ない。自然科学の云わば単なる論理[#「単なる論理」に傍点]内容は無組織的にせよ階級的に制約されるであろう。併しその論理形態[#「論理形態」に傍点]は――真理形態と虚偽形態との関係又は真理と虚偽との一定形態の関係は――もはや歴史的社会的に制約されてはいないのである。前者に於ては内容のある部分[#「部分」に傍点]は階級的であり他の部分は階級的でない、という区別が常に与え得られるであろう。後者に於ては之に反して常に、階級性が内容全体[#「全体」に傍点]を代表することが出来る。――さて単なる論理内容ばかりではなく、更に論理形態までをも歴史が制約する場合の階級性は、之を第三階梯の夫から区別する必要がある。何となれば自然科学は、第三階梯の階級性を持つにも拘らず、一定の論理形態としては階級性を有たないから。之は第四[#「第四」に傍点]階梯の階級性である。自然科学の階級性は第三階梯に止り、第四階
前へ
次へ
全268ページ中221ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
戸坂 潤 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング