梯に及ばない。二つの階級性の区別が茲で是非とも必要であることは、とりも直さず自然科学のかの特有な二重性から由来する。
歴史的諸科学にあっては、階級の歴史的・政治的・状勢は、その論理内容へ、一定の真偽形態として、形態的に反映[#「形態的に反映」に傍点]し得る。そこでは歴史的存在の構造と論理の構造とが、原理的に交渉することが出来る。人々は、例えば批判[#「批判」に傍点]の概念を見るが好い。批判は一方に於て危機としての歴史的構造であり、同時に夫は、之を反映して、論理の真偽関係の代位を云い表わすであろう*。処が自然科学に於てはそうではない。
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* 私はこの点を、「論理の政治的性格」の題の下に分析した。
[#ここで字下げ終わり]
さて、自然科学の階級性の困難は、茲に初めてその真相を示すことが出来る。一般に階級性の概念の下に、人々は最も代表的なものとして、第四階梯の夫を頭に持つことが当然であるだろう。そしてもし之のみを頭に持つならば自然科学の階級性は当然信じ難いものと意識されねばならぬ。そこでこの意識に促されて自然科学のもつ第三[#「第三」に傍点]の階
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