の現実性[#「原理としての現実性」に傍点]を理解しないことに由来するであろう。
** 現在性は要するに優れて限定された質料性[#「質料性」に傍点]である。それ故歴史の現実性は他の関係に於て物質性[#「物質性」に傍点]となって現われることが出来る。
[#ここで字下げ終わり]
 往々にして過度に尊重され又は過度に軽視されるこの実践という概念を、或いは単に倫理的合言葉として、或いは単に実用主義的道具への交渉として、或いは単に利用厚生の仕方として、思い浮べてはならない。実際人々は単に意志的であることを、又は単に主知的でないことをさえ、軽々しく実践的と考えはしないであろうか。吾々の実践概念はそうではなくして歴史的運動の実現[#「歴史的運動の実現」に傍点]――歴史的変革――であった。この意味に於ける実践の最も優越なる形態は、政治[#「政治」に傍点]であるであろう(この言葉は現在充分の広さに於て行使されている)。何となれば、任意の事物に関する個人的行動が、苟くもその事物の歴史的変革に関係し得る時、それは必ず政治的意味を有つのであるから。――それ故歴史的現段階は今や、就中政治的[#「政治的」に傍点]な
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