を払《はら》わず、当然の事の如く座《い》ながらにして其|心尽《こころづく》しの奉仕を受け易《やす》い。彼等が去るの日に於て、我等は今更の如く其人と其働の意味を知り得て、あらためて感謝と慚愧《ざんき》を感ずるのである。
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命がけ
昨夜は烈《はげ》しく犬が騒《さわ》いだ。
今朝《けさ》起きて見ると、裏庭《うらにわ》の梧桐《あおぎり》の下に犬が一|疋《ぴき》横になって居る。寝たのかと思うと、死んで居るのであった。以前《もと》時々内のピンに通って来た狐《きつね》見た様な小柄《こがら》の犬だ。デカが噛《か》み殺したと見える。
裏のはなれに泊って居るA君の話によれば、昨夜ピンを張りに来た此犬を、デカがはなれの縁の下に追い込んで、足を啣《くわ》えて引きずり出し、而《そう》して睾丸《こうがん》を啣えて体をドシ/\と大地に投げつけた。A君が余程引きはなそうと骨折ったが、デカが如何しても放さなかったと云う事である。
此辺には牝犬《めいぬ》が少ないので、春秋の交尾期《こうびき》になると、猫程しかないピンを目がけて、来《く》るわ/\、白君、斑君《ぶちくん》、黒君、虎君、ポイ
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