無限大を以てして一滴《いってき》の露に宿るを厭わぬ爾朝日!
須臾《しゅゆ》の命《いのち》を小枝《さえだ》に托するはかない水の一雫《ひとしずく》、其露を玉と光らす爾大日輪!
「爾の子、爾の栄《さかえ》を現わさん為に、爾の子の栄を顕《あら》わし玉え」
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の祈は彼の口を衝いて出た。
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天つ日の光に玉とかがやかば
などか惜まん露の此の身を
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草とり
一
六、七、八、九の月は、農家は草と合戦である。自然主義の天は一切のものを生じ、一切の強いものを育てる。うっちゃって置けば、比較的|脆弱《ぜいじゃく》な五穀蔬菜は、野草《やそう》に杜《ふさ》がれてしまう。二宮尊徳の所謂「天道すべての物を生ず、裁制補導《さいせいほどう》は人間の道」で、こゝに人間と草の戦闘が開かるゝのである。
老人、子供、大抵の病人はもとより、手のあるものは火斗《じゅうのう》でも使いたい程、畑の草田の草は猛烈《もうれつ》に攻め寄する。飯焚《めした》く時間を惜んで餅《もち》を食い、茶もおち/\は飲んで居られぬ程
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