もホンの一寸会ったゞけですが、大層好きな方と思いました。ジュリヤ[#「ジュリヤ」に傍線]嬢はとくにヤスナヤ、ポリヤナ[#「ヤスナヤ、ポリヤナ」に二重傍線]を去られたとか。マコ※[#「濁点付き片仮名「ヰ」」、1−7−83]ィッキー[「マコ※[#「濁点付き片仮名「ヰ」」、1−7−83]ィッキー」に傍線]君は今何処に居られるでしょう? スホーチン[#「スホーチン」に傍線]君は矢張《やはり》ヂュマの議員でお出ですか。オボレンスキー[#「オボレンスキー」に傍線]公爵と、鼻眼鏡をかけて居られる其|母堂《ぼどう》とは、御息災ですか。イリヤ[#「イリヤ」に傍線]はまだ勤めて居ますか。曾て其人を私も手伝って牧草を掻《か》いた料理番の老細君は達者にして居ますか。
 嗚呼彼の楓の下の雪白《まっしろ》の布を覆《おお》うた食卓、其処《そこ》に朝々サモ※[#「濁点付き片仮名「ワ」」、1−7−82]ルが来り喫《の》む人を待って吟《ぎん》じ、其下の砂は白くて踏むに軟《やわらか》なあの食卓! 先生は読み、あなたは縫《ぬ》うて居られた彼|露台《バルコニー》の夕《ゆうべ》! 家の息達と令嬢とマンドリンを弾《ひ》いて歌われた
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