ェへ来なかったとみえます。私が結婚したのは、彼女の死後、ひとりで巴里《パリー》へ出て、よほど経ってからのことでした。それでも、いまでも仏蘭西《フランス》の田園や漁村には、私の若かった頃のような娘や、祖母と同じマッチ・メイカアや、村はずれの跨《また》ぎ石や、ベギュル・ヌウの鬼《ポウギ》などが揃っていて、古風な楽しい日が続いています。』
瑞西《スイツル》ウィンタア・スポウツのいろいろ。
スキイング――ホテル所属の斜面で美しい動作の習練にばかり熱中する人と、クロス・カントリイの遠走にのみ力を入れる型と、二種類ある、が、両方が或る程度まで平行しなければ、一人前のスキイヤアとは言われない。
テレマアク――軟雪の上に片膝ついて、他足を外側から前へ持って来てタアンする。
Ski−joring ――シイ・ヨウリングと読む。スキイで立って、馬に綱をつけて引っ張らせる。相当走らせるには、まず単独スキイの心得を必要とすること、言うまでもあるまい。
スラロム――むこうの困難な角度に立っている旗を廻って来るスキイ競走だ。一人ずつ走って、タイムで優劣がきまる。
スキイ・ジャンピング――ジャンピングには
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