ッてもよし、細かいのが欲しければクルウピエが同額だけの小さな「ぼたん」に崩してくれる。廻転盤と賭《ステイキ》面には一から三十六までの数が仕切ってある。卓子《テーブル》の賭《ステイキ》面のほうは一二三・四五六と三つずつ一線に縦に進んでいるが、廻転盤のは一・三三・一六・二四といったぐあいに入り混っている。この円盤がクルウピエの手によってまわされるのだ。同時にそこに白い玉を放す。すると盤の数字には一つごとに穴がある。玉はいろいろに動いた末そのうちいずれかの数へ落ちる。これで勝負が決する。賭け札《ブウルポア》は卓子《テーブル》の面のその数字へ張ってあるのだ。
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まるけ・むっしゅう!
まるけ・むっしゅう!
ら・ぼうる・ぱっす!
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賭け方と増戻《ましもど》しの歩合《ぶあ》いとはじつに複雑をきわめている。みんな鉛筆と記録用の紙片を持って陣取り、一々番号のレコウドを取って統計を作り、それによって可能性の多い数字、言わば「その台の傾向・癖」を探り当てようと眼の色をかえているのだ。数字はまた赤と黒と二つの色に別れている。いわゆる Rouge et Noir
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