な突起。
岩・白砂・かがやくうんも[#「うんも」に傍点]。
地形に変化が多いと機は動揺する。それを逃げて一段たかく上げ舵《かじ》をとった時、私たちの下にまんまん[#「まんまん」に傍点]たる青い敷物があった。
ドウヴァ海峡だ。
AHA! 水銀の池。
乗客はみんな窓から覗いて、またへらへら[#「へらへら」に傍点]笑い出した。何となく馬鹿々々しく擽《くす》ぐったいのだ。いやにしとやかに陽に光って、さわるとぺこん[#「ぺこん」に傍点]と凹《へこ》みそうな、ふっくらとした水の肌――こいつは落ちても痛くないぞ。
しかし、何とこれは美々《びび》しく印刷された地図だろう! 日の矢と、それを反射する段々の小皺と。
海峡の色は私の食慾をそそる。
みんなと一しょに私たちも空中でランチをたべる。魔法つかいの会食。舌のサンドウィッチにトマト・桃・バナナ。彼女は水をもらう。飲みながらほほえむ。私もほほえむ。
彼女の口が大きく動いて、三つの日本発音を私に暗示する――オ・フ・ネ、と。
やあ! ほんとにオフネだ、オフネだ! 赤い立派なオフネが一そう真下の水に泳いでいる。これは汽船でもなければ、船で
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