める。
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柳麗玉 (朴鳳錫を止めて)何をするの? 静かに話してわからないことなの?
背年C その女も食わせ物だぞ。一緒に殴《や》っちまえ。
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口ぐちに呼ぶ。すべてが瞬間だ――。混雑のうちに朴鳳錫が安重根を殴る。続いて多勢で罵りながら、床《ゆか》に倒れた安重根を袋叩きにする。柳麗玉は下手の裏口を開けて戸外へ駈け出る。禹徳淳、白基竜、黄成鎬、黄瑞露らは安重根を助けようとして八方停める、押し合う。椅子卓子が倒れ、皿小鉢は落ち、舞台一面に乱闘の観を呈する。
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柳麗玉 (出て行って間もなく裏口から慌しく駈け込んでくる)憲兵ですよ! 憲兵ですよ!
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露国憲兵五六人、佩剣を鳴らして裏口から走りこんでくる。
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憲兵一 (大喝)何かあ、夜中に。
憲兵二 静かにしろっ! 騒ぐとぶっ放すぞ!
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天井へ向けて二三発拳銃の空砲を放つ。一同は安重根、禹徳淳、白基竜、
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