読み続ける)
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究凶究悪惨たる手段
十強国を欺きて
内臓を皆抜き取りながら
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青年N それは誰の作だ。
同志一 知らないのか。安さんさ。安重根が作ったんだよ。
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これより先、黄成鎬は右側の別室へ行って、禹徳淳が手にせると同じ赤い紙片を数多持って来て同志一、二に渡す。同志一、二はそれを青年らの間に配っている。
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同志二 (配り歩きながら)みんな持ってるだろうが――。
青年O いつ出したんだ。おれはもらわなかったぞ。
青年P 一枚下さい。
青年Q 長いんで、お終いのほう忘れちゃった。
禹徳淳 三節からだ。一緒に読もう。
黄成鎬 大きな声は困りますよ。ここいら露助の憲兵がちょいちょい廻って来て厳《やか》ましいんでね。
青年R 何でえ。びくびくするねえ、おやじ。
禹徳淳 (つづけて)
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十強国を欺きて
内臓を皆抜き取りながら
[#ここで字下げ終わり]
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合唱 (はじめは低
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