配をかけました。同氏は先申す通り、博識で、美術界のために大いに尽くされた方で、池の端に宏壮《こうそう》な邸宅を構えておられました。今日でもその建築は池の端に高く聳《そび》え立っております。何んでも、かね[#「かね」に傍点]勾配《こうばい》をもう一層高くしたほどの高い屋根の家でありますから、山高さんのことを「屋根高《やねだか》」さんなど人はいった位でありました。
これから引き続いて鶏《とり》の話をする順序となります。
底本:「幕末維新懐古談」岩波文庫、岩波書店
1995(平成7)年1月17日第1刷発行
底本の親本:「光雲懐古談」万里閣書房
1929(昭和4)年1月刊
入力:網迫、土屋隆
校正:noriko saito
2007年1月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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