]の関係にあるわけです。もちつもたれつ[#「もちつもたれつ」は太字]とは、独《ひと》り人間同志の問題ではありません。世間の一切の万物、皆もちつもたれつなのです。現代の物理学者は相補性原理といっています。相補性原理とは、もちつもたれつということです。有名なアインシュタインはかつて相対性原理を唱えましたが、もはやそれは古典物理学に属するもので、今日ではすべてのものは、互いにもちつもたれつの関係にある、すなわち相補性原理こそが真実だといわれています。
したがってそれはもちつ[#「もちつ」に傍点]、もちつ[#「もちつ」に傍点]でもなければ、またもたれつ[#「もたれつ」に傍点]、もたれつ[#「もたれつ」に傍点]でもなく、あくまでもちつ[#「もちつ」に傍点]、もたれつ[#「もたれつ」に傍点]です。まったく「もちつ、もたれつ、互いによらにゃ、人という字は立ちはせぬ」です。宇宙間の一切の事物もそうですが、特に人間はどこまでも、もちつもたれつ、生かし生かされつつあるべきです。しかもそれがとりも直さず因縁の関係です。相対依存の関係です。ところが一切の万物《もの》は、もちつもたれつの存在であるばかりでなく
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