ろ/\の犯人を調べた。中には強情なのがあって、容易に白状しないのがあったが、結局はみんな恐れ入ったよ。事実犯した罪を最後まで知らないと云い張れるものではないのだ。どうせ事実を云わねばならぬとすると、早い程好いよ。裁判に廻っても非常に得だし、それに君の自白が長引けば長引く程、妻子も長く困る訳だよ」
「君の云う事は能く分る」
支倉はうなずきながら、
「僕だって覚えがあるなら無論云う。こんな所にいつまでも入れられているのは苦痛だし、妻子の事を思うと身を切られるより辛い。本当に何も知らぬからいくら問われても之以上は答えぬ。早く裁判に廻して呉れ」
「じゃ、君は飽くまで知らぬと云い張るのだな」
根岸は調子を変えてグッと支倉を睨んだ。
「そうだ」
支倉は根岸の炯々《けい/\》たる眼光に射られながら、跳返すよう答えた。
「よしっ」
根岸は突立上った。
「僕はもう何も云う事はない。之から先、君がどんな苦しい眼をみようと僕は構わぬ。君がもし僕の云った事に思い当ったら、一言根岸に会いたいと云い給え、じゃ又会おう」
こう云い棄てゝ根岸は部屋の外へ出た。
今までジリ/\していた渡辺刑事は、髑髏を片手
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