類ほどもいるかも知れない、それが各《おのおの》猛烈な恋愛をやったり、噛《か》み合ったり殺し合っているのだから怖《おそ》ろしい、その弱肉強食、殺合《ころしあ》いが極く自然に、合理的に行われているのでますます気味の悪さを感じるのである。自然は決してのどかなものではなさそうである。

     メレンゲ

 暑い夏の日にビールをガブガブ飲む人がうらやましくてたまらない、西洋にいた時、神経衰弱を起してほんとにあじきなく退屈であった時など私の友人は酒ばかり飲んでいた。結構な身の上だ、あれで不平をいってるのはもっ体ない事だと思ったくらいだ、私などは窓を眺め天井を見詰めるより他に方法がなかった、本などはイライラしてとても読めるものではない、この残酷な退屈を紛らすために私は初めて排せつの楽しみを発見した、即ち大小便が出る時、出たあとの快感、鼻汁をかんだ爽快《そうかい》等だ、それからノミや南京《ナンキン》虫にかまれた処をかいて快味を味《あじわ》って、しばらくこの世の苦労を忘れようとしたのであった。
 楽しみや嗜好《しこう》もここまで下落しては行つまりで人の前へ持出す事も出来ない。
 すると、煙草などは随
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