会袋とか何んとかいってこの目的のために作られてあって、多少のお汁|気《け》のあるものでも大丈夫持って帰る事が出来る仕掛になっているそうである。真《まこ》とに重宝《ちょうほう》な袋だ。
しかしながら大阪古来の風習からいえば、この袋の発明はさほど驚くに当らない事で、むしろ多少手遅れかも知れない、私の知っている婆さんなどはこんな便利な袋さえお金を出して買う事は無駄なもったいない事で、どんな料理屋でも折箱《おりばこ》位いはくれるというだろう。しかし洋食屋には折箱の用意はないかも知れないから彼女は鼻紙を沢山持って行くにきまっている。勿論包んで帰った鼻紙は丁寧に乾燥させて相当な場所で再び使用するのである。無駄せぬ会の幹事でもこの人の日常生活の真似《まね》はちょっと出来ないかも知れないと私は常に思っている位だ。
ともかくこの古臭い婆さんは別として、現代の大阪人はもっと文化的だ、だからこんなハイカラなものを買わないはずがない。芸術家でさえ已《すで》に用意しているのだから、大阪の金持ちの懐中にはこの袋が最早行き渡っているのではないかと思われる。
郊外
私は最近生れて初めて、都会から郊
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