は靴を取りかえ、軌道を変更し、乗物から乗物と飛びあるきつつ悩むもの、あるいは掘りかえし掘りかえすもの、あるいは若さに躍り上がるもの、尖端を行くもの、くたびれるもの、あるいは自転車のお稽古最中にして時に転倒するもの等、皆独自の仕事と芸術へ生命をかけての悩みをやっている。同時にそれらの大部分はこの辛き世に一家世帯を背負った上の行進であり悩みである。
まったく芸術の展覧会の観賞は華やかの如くであるが、あのトワールの裏を覗くと、古きも新しきも若きも老いもみな、頼まれもしない苦労を死ぬまで続けているところの、それらの画家の顔が潜んでいることである点、多少とも松茸狩や秋の行楽に比して鬱陶しいことであるかも知れない。
さて今年は会員、会友、および一般出品者達の多くの力作によって壁面は埋められたがそれらの絵画彫刻の全部の数をそのまま大阪へ持参することは、会場の狭さが許さないため止むなくかなりの数を減じてしまったが、しかしその代表的作品は決して洩らしはしなかったから、あるいはかえってゆったりと並べることが出来、要所を観賞し得る便宜があることかとも思う。
何しろ最近はその出品数の増加とともに、小品の
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