たシュールレアリズムに似て下手なるものやヴラマンクに似てかつ拙い絵などにも応用されて、ややこしいシュールややこしいヴラマンクややこしいピカソともいう。
そしてこの言葉のいいところは、情事に使っても悪口に使っても、何に使用しても決して法律や巡査の言葉の如く角が立たない上に、大体の言葉のどん底にはにやにやと笑いながら女が撫でているような響きを持っているので、何をいわれても忽然と腹が立って来ない。もし腹が立つにしても、テンポがのろいのだ。相手と別れて家へ帰って一晩中考えているうちにどうやら腹が少しく立って来るという具合だ。といってまたその相手に面会するとせっかく立った腹がまた寝てしまう。結局ややこしい言葉である。
このややこしい言葉が重宝に使われるということは、大体関西人とくに大阪人には人を怒らせずに悪口を述べ、悪口をのべながらも好意を示し、喧嘩しながらも円満にといった風の不思議に滑らかな心が昔から発達している、その結果がこの言葉で表現されるのだと私は思う。
だから大阪人のややこしさを了解しない地方人や東京の手荒い気質を持ったものは、はなはだ大阪人との交際ではまごつく。
例えば嫌な
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