う誓った。そして運命に向かってか弱いかいなをふるった。そして地に倒された。多くのふしあわせな人々がそのようにして墓場に眠っている。
唯円 たすけてください。
親鸞 私はお前のために祈る。お前の恋のまどかなれかしと。これ以上のことは人間の領分を越えるのだ。お前もただ祈れ。縁あらば二人を結びたまえとな。決して誓ってはならない。それは仏の領土を侵すおそろしい間違いだ。けれど間違いもまた、報いから免れることはできないのだ。
唯円 もし縁が無かったら?
親鸞 結ばれることはできない。
唯円 そのようなことは考えられません。私は堪えられません。不合理な気がいたします。
親鸞 仏様の知恵でそれをよしと見られたら合理的なのだよ。つくられたものは、つくり主《ぬし》の計画のなかに自分の運命を見いださねばならぬのだ。その心をまかすというのだ。帰依《きえ》というのだ。陶器師《すえものし》は土くれをもって、一の土偶を美しく、一の土偶を醜くつくらないであろうか?
唯円 人間のねがいと運命とは互いに見知らぬ人のように無関係なのでしょうか。いや、それは多くの場合むしろ暴君と犠牲者とのような残酷な関係なのでしょうか。「
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