るで野ら犬のようにうろうろして落ちつかぬ。そうだ野ら犬のようだときょう松《まつ》の家《や》のお内儀《かみ》があざけった。(身をふるわす)物ほしそうな顔をして、人目をおそれて裏口から忍び込もうとするものは、宿無し犬のようだと言った。おゝこの墨染めの衣を着て、顔を赤くして、おどおどと裏口に立っていたのだ。侮辱されてもなんとも得言わずに。みじめな私の姿は犬にも似ていたろう。こじき犬にも。(泣く)
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僧三人、登場。唯円涙をかくし、立ちあがろうとする。
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僧一 唯円殿。
唯円 はい。(立ち止まる)
僧一 少しお話があります。お待ちください。
僧二 あなたのお帰りを待っていたのです。
僧三 まあおすわりなされませ。
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僧三人すわる。
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唯円 (おずおずすわる)何か御用でございますか。お改まりあそばして。
僧一 実はちと伺いたい儀がありまして。(唯円の顔を見る)どうなされました。お顔色がひどく悪い。
僧二 目が血走って
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