#感嘆符疑問符、1−8−78]」
「……その姿は? ……白皓々《はくこうこう》!」
茅野雄と弦四郎とは同時に云った。
それから数日後のことであった。三挺の駕籠が前後して、花の曠野へ現われた。
曠野へ駕籠が三挺出て、すこしばかり先へ進み出した時、もう一挺の駕籠が出て、三挺の駕籠へ追いついた。
数日前に萩村の駅《うまやじ》の、柏屋という旅籠《はたご》屋から、乗り出した駕籠に相違ない。
では真っ先の駕籠にいるのは、いわれぬ威厳を持ったところの、高貴な身分の若武士《わかざむらい》であろうし、その次の駕籠にいる者は、松平碩寿翁その人であろうし、その次の二挺の駕籠にいるのは、身分に見当の付かないような、小気味の悪い老人と、若い美しい娘とであろう。
さてこうして四挺の駕籠が、丹生川平と白河戸郷とを、連絡している花の曠野へ、同時に姿を現わした。どっちかの郷へ行かなければなるまい。
と、はたして四挺の駕籠は、白河戸郷の方角へ向かって、ゆるゆると歩みを進ませて行った。
と云うよりも真っ先の駕籠が、白河戸郷の方角を目ざして、ゆるゆるとして進んで行くので、碩寿翁の乗っているもう一挺の駕籠が、
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