きつくでしょう。沙漠に立っている羅布《ロブ》人の村! 人口は約二百人、飲まれる泉が湧いています。青々と常磐木《ときわぎ》が茂っています。沼には魚が住んでいて葦《あし》の間には水禽《みずとり》がいます。住民はみんなよい人です。音楽と盗みとが上手です。沢山の伝説を持っています。彼らの中の頭領は七十に近い老人です。綽名《あだな》を沙漠の老人と云って幾個《いくつ》かの伝説と幾個かの予言と幾個かの迷信とに養われている魔法使いのような翁《おきな》です。住民の家は灰色で土で造ってありますけれど老人の家だけは木造りでしかも真紅に塗られています。真紅な家へいらっしゃい。そこに私がいるのです。
 可愛らしい支那の貴公子よ。妾《わたし》の言葉を信じなさい。東洋人同志ではありませんか。
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 第三の手紙は昨夜来た。次のような文句が記してあった。
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 私はあなたに命じます! 今度こそ実行なさいましと。しかしあなたはこのわたしをきっと疑っておいででしょう。あなたの疑いを晴らすためわたしの素性を申し上げましょう。私は土耳古《トルコ》の将軍でピナンという者の二番目の娘のエル
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