思議な乞食から貰った黒い玉を取り出すと、土人目がけて投げ付けた。
ふたたび轟然たる爆発の音が、坑道一杯に鳴り渡ったが、続いて起こった大音響は全く予期しないものであった。
その辺の岩組が弱かったためか、左右の岩壁と天井とが、同時に崩れて来たのである。
地下人どもは一人残らず岩石の下へ埋められたが、今まで通じていた地下への道も同じくその地点で埋没された。
こうして腹背敵を受けたその危険からは遁《の》がれたが、神秘を極めた地下国へは再び行くことが出来なくなった。
しかし地上へは出ることが出来る。
でホーキン氏を先頭に、ジョン少年、大和日出夫、小豆島紋太夫が殿《しんがり》となり、坑道を先へ辿ることにした。
一里余りも行った時、道が二つに分れていた。左へ行けば社殿へ出られ、右へ行けば空井戸へ出られる。
「さてどっちへ行ったものかな?」――ここで一同は躊躇した。
その時、左手の坑道から大勢の足音が聞こえて来た。そうして人声も聞こえて来た。
「また土人軍がやって来たらしい」一同は少なからず当惑した。
大勢の足音はそういう間も次第次第に近寄って来る。はっきり[#「はっきり」に傍点]人
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