持ちが変になって、人さえ見れば、泥棒だと思い悪口ばかり吐くのですよ」
二人の少年は話している間に、互いに親しみを感じて来たのだった。と、突然ジョンが云った。
「僕、武器を持っています! 蛇使いの婆さんを退治てやろう! 地下の世界へ行けさえしたら、きっとそいつを退治てやる!」
「地下の世界へなら行けますよ!」
大和日出夫は元気よく云った。「この附近《ちかく》の野の中に地下へ行く道があるのです」
二十五
「地下へ行く道があるんだって? そいつを僕に教えておくれ。そうして二人は地下へ行こうよ」
ジョン少年はこう云った。
「ああいいとも、教えてあげよう」
大和日出夫は喜んだ。それから彼は先へ立って、ジョン少年を案内した。
館を出ると荒野である。二人は荒野を歩いて行く。
やがて一つの空井戸へ出た。空井戸だから水がない。そうして井戸の一方の側《がわ》に不細工に出来た階段がある。
「ね、ここにある階段ね。これが地下へ行く道なのさ」日出夫は云って指差した。
「それじゃここから下りて行こうよ」
「では僕が先へ行こう」
で、日出夫が先に立ち、その後からジョンが続き、空井戸
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