ク墜せんことをおそれ、ぜひに沈黙を守らんことを切諫《せっかん》した。しかも義を見てなさざるは勇なきなり。しかして彼ロイド・ジョージは勇者である。彼はすなわち囂々《ごうごう》たる反対、妨害、罵詈《ばり》、讒謗《ざんぼう》をものともせず、非戦論をひっさげて全国を遊説せんと志し、まず自己の選挙区に帰るや、有権者団体は、この地において公開演説を開催することのきわめて不得策なるを主張してやまざりしに、彼は答えていう、もし諸君にしてしいて爾《し》か主張せらるるならば、余は議員の職を辞するもいとわずと。かくてウェールズにおける第一回の演説は反抗心に満てる聴衆を前にしてカーマーゼンといえる所にて催されしが、当時における彼の精神は、次の一句の中に活躍していると思う。彼いわく
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「余の見てもって破廉恥となすもの(南ア戦争)に対し、余にしてもしこれに抗議するがため、この最初の機会はもちろんその他すべての機会をとらえずしてやむならば、余は神及び人の前に立って、自ら一個不忠の卑怯漢《ひきょうもの》たるの感をなさざるを得ぬであろう。されば余は、今夜《こよい》も、ここにあえて抗議する。たといあ
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