な罪惡感を千登世に感じないわけには行かない。さう思ふと何處からともなく込み上げて來る強い憐愍《れんみん》がひとしきり續く。かと思ふとポカンと放心した氣持にもさせられた。
全體これから奈何《どう》すればいゝのか? 又奈何なることだらうか? 圭一郎は幾度も/\寢返りを打つた。――
[#地から1字上げ](昭和三年)
底本:「日本文學全集 34 梶井基次郎 嘉村礒多 中島敦集」新潮社
1962(昭和37)年4月20日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:伊藤時也
校正:小林繁雄
2001年2月27日公開
2005年12月3日修正
青空文庫作成ファイル:
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