だブツ/\言ひながら、表の戸締をして、鍵を例《いつ》ものやうに懐中深く捻《ね》ぢ込んだお文は、今しがた銀場の下へ入れた鱧の皮の小包を一寸撫でて見て、それから自分も寝支度にかゝつた。
[#地から2字上げ](大正三年一月)



底本:「現代日本文學大系 21 岩野泡鳴 上司小劍 眞山青果 近松秋江集」筑摩書房
   1970(昭和45)年10月5日初版第1刷発行
   1975(昭和50)年3月5日第5刷発行
初出:「ホトトギス」
   1914(大正3)年1月
入力:鈴木厚司
校正:林 幸雄
2001年3月2日公開
2005年12月8日修正
青空文庫作成ファイル:
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