う様のお口振りはどんなでしょう?」
「向うですか……」と言って、お光は黙って考えている。
 媼さんは心もとなげに眺めていたが、一段声を低めて、「これはね、ここだけの話ですが――もっとも、お光さんは何もかも知っておいでなさることだから、お談しせずともだけれど、あれも来年はもう二十《はたち》でございますからね。それに御存じの通りの為体《ていたらく》で、一向|支度《したく》らしい支度もありませんし、おまけに私という厄介者《やっかいもの》まで附いているような始末で、正直なところ、今度のような話を取り逃した日には、滅多《めった》にもうそういう口はございませんからね……これはお光さんだけへの話ですけれど、私はどうか今度の話が纏《まと》まるように、一生懸命お不動様へ願がけしているくらいなんですよ」
「ほほほ、阿母さんもあまりそれは、安く自分で落し過ぎますよ。可哀そうにお仙ちゃんは、縹致《きりょう》だって気立てだってあの通り申し分ないんですもの、そりゃ行こうとなさりゃどんなところへでも……」
「いいえ、そんなことを思っていると大間違いです。こないだもね、お光さんがおいで下すった時に、何だかあれが煮えき
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