たかい?」
「いえ、まだ詳しいことは……」
「じゃ、詳しく話したらどうだい?」
「はあ、じゃとにかくあの写真を……」とお光は下へ取りに行く。
 後に新造は、「お光がね、金さんにぜひどうかいいのがお世話したいと言って、こないだからもう夢中になって捜してるのさ」
「どうかそんなようで……恐れ入りますね」
「今日ちょうど一人あったんだが……これは少し私《わし》の続き合いにもなってるから、私が賞《ほ》めるのも変なものだけれど、全くのところ、気立てと言い縹致《きりょう》と言いよっぽどよく出来てるので……今写真をお目にかけるが……」と言っているところへ、お光は写真を持って上って来た。
「さあ、金さん」と差し出されたのを、金之助は手に取って見ると、それは手札形の半身で、何さま十人並み勝《すぐ》れた愛くるしい娘姿。年は十九か、二十《はたち》にはまだなるまいと思われるが、それにしても思いきってはでな下町作りで、頭は結綿《ゆいわた》にモール細工の前※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]《まえざ》し、羽織はなしで友禅の腹合せ、着物は滝縞の糸織らしい。
「ねえ金さん、それなら
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