が、どうも見ていて傍《はた》がたまらないのさ」とお光は美しい眉根《まゆね》を寄せてしみじみ言ったが、「もっともね、あの病気は命にどうこうという心配がないそうだから、遅かれ早かれ、いずれ直るには違いないから気丈夫じゃあるけど、何しろ今日の苦しみが激しいからね、あれじゃそりゃ体も痩《や》せるわ」
「まあしかし、直るという当てがあるからいいやな。あまり心配して、お光さんまで体を悪くするようなことがあっちゃ大変だ」
「ありがとう、私ゃなに、これで存外体は丈夫なんだからね」とまずニッコリしながら、「金さん、今日はお前さんいいとこへおいでだったよ。実はね、明日あたりお前さんの方へ出向こうかと思ってたのだが……それはそれは申し分のない、金さんのお上さんに誂え向きといういい娘《こ》が見《め》ッかったんだよ」
「そいつはありがたいね、ははは、金さんに誂え向きの娘《こ》なら、飴《あめ》の中のお多さんじゃねえか」
「あれ、笑談《じょうだん》じゃないんだよ。まあ写真を見せるから……」と立ちかける。
「いや、お光さん、写真も写真だが、今日は実は病気見舞いに来たんだから、まずちょいと新さんに会いてえものだが……」
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