あっし》も、島《これ》のいる前で、一つ皆さんに訊《き》いてもらいたいです」鶴さんは蒼《あお》くなって言った。
そしておゆうがお島をつれて、自分の部屋へ入ったとき、鶴さんもぶつぶつ言いながら、側へやって来た。
「孰《どっち》も孰《どっち》だけれど、鶴さんだって随分可哀そうよお島さん」終《しま》いにおゆうはお島に言かけたとき、お島は可悔《くやし》そうにぽろぽろ涙を流していた。
夫婦はそこで、撲《なぐ》ったり、武者振《むしゃぶり》ついたりした。
大分たってから、呼びにやった姉につれられて、お島はそこから姉の家へ還されていった。
三十八
姉の家へ引取られてからも、お島の口にはまだ鶴さんの悪口《あっこう》が絶えなかった。おゆうに庇護《かば》われている男の心が、歯痒《はがゆ》かったり、妬《ねた》ましく思われたりした。男を我有《わがもの》にしているようなおゆうの手から、男を取返さなければ、気がすまぬような不安を感じた。
お島は仕事から帰った姉の亭主が晩酌の膳《ぜん》に向っている傍で、姉と一緒に晩飯の箸《はし》を取っていたが、心は鶴さんとおゆうの側にあった。
「そうそう、こんな
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