も想像されるほど、彼等はお島と狎々《なれなれ》しい口の利《き》き方をしていた。
 肉づいた手に、指環などを光《ひから》せている精米所の主人のことを、小野田は山にいた時のお島の旦那か何ぞであったように猜《うたが》って、彼等が帰ったあとで、それをお島の前に言出した。
「ばかなことをお言いでないよ」
 お島は散かったそこらを取片着けながら、紅い顔をして言った。たっぷりした癖のない髪を、この頃一番自分に似合う丸髷に結って、山の客が来てからは、彼女は一層|化粧《みじまい》を好くしていた。指環なども、顔の広い彼女は、何処かの宝玉屋から取って来て、見なれない品を不断にはめていた。それが小野田の目に、お島を美しく妬《ねた》ましく見せていた。
「その証拠には、お前は私のおやじがこの席へ顔を出すのを、大変厭がったじゃないか」
 私が出て挨拶をするといって、聴かなかった父親に顔を顰《しか》めて、奥へ引込めておくようにしたお島の仕打を、小野田は気にかけて言出した。
「だって可恥《はずか》しいじゃないか。お前さんの前だけれど、あの御父さんに出られて堪《たま》るもんですか。お前さんの顔にだってかかります」
「昔《
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