鎖《と》ざした。ドアの外でまた女達が、楽器の音に賑かに踊り出した。
 女は俺を抱きしめて頬に唇を寄せた。俺は黙って女の………………。だが心が滅入って性慾が起きなかった。
 俺は女を突いてウォツカをコップにつがせた。酒の酔は俺から陰気な想念を追払った。酔いの眼に女の裸体が悩ましくなった。俺は女を揺《ゆす》ぶって………………。
 ――女は柔かい肉体の全部を惜し気もなく俺の破レン恥な翻弄にゆだねて眼をつむった。………………に………………を………………すると女は微笑んで俺に唇を求めた。だが俺はその苦痛にゆがんだ無理な微笑に気がつくと、はッと手をひいた。酔がさめて、女の白い屍肉が、一箇の崇厳な人間の姿になった。
 女は眼をひらくと、不審な眼付で俺をみつめていたが、やがてまた手を掴んで俺の獣慾を挑発しようとした。俺は人間をみずに、また忽ち淫売婦を感じた。俺は泣くに泣かれぬ気持で、後にノケ反《ぞ》って頭髪を掻きむしった。俺という醜劣きわまる野郎と、淫売婦というどこまで自己を虐げるのかケジメのたたない怪物を一緒に打ち殺したい憎悪で部屋が闇黒になった。
 闇の中で女は俺をひき寄せた。俺は邪険にその手を払
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